Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰港)のプレイ後感想【ネタバレあり】
元々steamなどで販売されていたソフトがSwitchで販売されたのでプレイしてみました。
本作は画像の通り全編モノクロで構成されていますが、意外と画面は滑らかに表現されていました。
あらすじ
消息不明となっていた「オブラ・ディン号」が突如として港に現れたが、その船は無人だった。
主人公は保険調査員として船を調査することとなるのですが、船に乗り込む直前に不思議な力を持った懐中時計を入手します。
この懐中時計は対象者の死の瞬間を見ることができる不思議な能力を持っていました。
主人公はこの能力を使い、手に入れたオブラディン号の手帳とともに船で何が起こったかを調査することとなります。
全体感想
このようなあらすじのもと、船内にある死者に懐中時計をかざして、死の瞬間を見てその死者が何者なのかを判断していくのがこのゲームの内容です。
手元にあるのは船に乗り合わせた画家が描いた船員や客などの集合絵と乗船名簿のみ!
本当にこれしかないので、状況などから判断して誰なのかを判断することになります。
これだけ聞くと名簿と絵を見て判断すればいいんでしょ?みたいな感じになりますが、とこどがどっこい、めっちゃ難しいです。
まず、回想シーンでは死ぬ間際の会話など断片的に聞こえるのですが、ほぼ名前は出てきません!
名前を呼ばずに呼びかけたり、会話したりしているので誰のことかさっぱりわかりません。
ごくまれに名前が出てくるときはチャンスです!
そこから芋ずる式に推理することになります。
また、死者は最初そんなにいないのですが、主人公は回想シーンの中で動くことができるので回想シーンの中の死者も探ることとなります。
こうすることで、どんどん過去へと飛んでいくことができます。
つまり最初の方にある死体ほど最後に死んでいたという時系列になっています。
ただし、ゲーム中普通にプレイしていると途中で時系列がごちゃごちゃになってしまう部分があります。
話が別のところで進行していたりということなのかもしれませんが、ただでさえ全貌がつかみにくい内容なのにめっちゃ混乱しました。
最初はただの内輪もめかなぁとか思っていたのですが、人魚が出てきたり、モンスターが出てきたり、クラーケンが出てきたりと随分と大変だったようですw
まぁ内輪もめみたいなものもありましたけど。
要約すると
- 商船が途中で人魚を生け捕りに
- 人魚が怒ってモンスターやらクラーケンを商船に呼び寄せる
- 応戦していたらどんどん戦死したり船から落ちたりで被害拡大
- 人魚を逃がすか逃がさないかで内輪もめ
- 責任持って船長が後始末をしたのち自害
という流れだったと思います。
人魚を生け捕りにしたところあたりも別ルートで異国の宝を持ち逃げする話などもあってストーリーの全貌は結構複雑です。
またほかにも、荷物の運搬中に事故で亡くなったりとなかなか前途多難な感じのストーリもあったかな?
とにかくこのゲーム、乗船している人の名前だけでなく、死因なども正確に答える必要があり、回想シーンでは本当にいろんなところをしっかりと観察していかないとまったく答えられません。
またシステム上、5人正解することができたら正解が発表されるシステムなので正解が発表されるまでは自分の推理があっているか確認できないのが難点ですかね。
私は久しぶりに紙でメモしながらプレイしました。
なかなかないですよね、紙とペン持ちながらゲームすることってw
「お前誰だよ…」と何度言ったことか…でもそれが誰かわかったときの達成感は昨今のゲームではなかなか味わえないものだったと思います。
また、ある程度の部分は推測するしかないところもあるのでゲームをやってない時間でもメモを見返して考えたりしていました。
なのでゲームのプレイ時間+αは遊べたと思います。
とにかく乗船名簿全員分の消息を調べないといけないのでかなり面倒で大変ですが、分かったときの達成感は半端ないので考えることが好きな方には特におすすめだと思います。
私は実際のプレイ時間とメモを見て考えていた時間が同じになるくらい考えていたので主人公には共感しかありませんでした。
いやー、保険調査員として頑張ったよ。