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オランピアソワレ 縁 クリア後感想【ネタバレあり】

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前回二人が地上に所属している人だったのに対し、縁は黄泉に住んでいる側の人間となります。

地上中心の生活では見えてこなかった部分なども話に関わってきたりもします。

そんな縁は黄泉にある死菫城(しきんじょう)の店主をしており、主に薬湯を用いた湯屋と食事処、花占いなどを行っています。

縁の薬湯は効果が高いと言われており、黄泉にあるにも関わらずお忍びで地上の上位色層の方々も利用しているとか。

人当たりがいいこともあって薬湯だけでなく、縁目当てで通っている客もいたりします。

 

また優しいだけでなく、黄泉の統括も任されており何か問題があると縁が解決することになっています。

黄泉の人々には相当恐れられているらしく通称「地獄大夫」と名乗っており、名前を出しただけでたいていの問題は収まってしまうのですから、相当怒らせると怖いのでしょう。

そんな縁とのルートはなかなかハードな内容でした。

 


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縁ルート 全体感想

縁ルートでは「なぜ縁は黄泉に住んでいるのか?」などいろいろな問題が明かされていきます。

縁は黄泉にいますが、「紫」の色層を持っています。

「紫」は元々上位の色層であり、地上で生活することもできる立場ですが、それでも黄泉にいるのはすでに「紫」の一族が自分しかいないからという理由です。

またその一族は「白」の女によって殺されたと言い伝えられており、ひそかにオランピアを憎んでいました。

 

しかし縁には幼い頃から想っていた女の子がいました。

それは縁の育ての親である月黄泉から聞いたことのある女の子のことでした。

月黄泉はオランピアの育ての親でもあるので、実は縁の想い人はオランピアのことだったんです。

幼い頃から恋焦がれていた女の子は「白」の女だったという複雑な関係で話は進んでいきます。

 

 

 

縁ルート バッドエンド【月夜の咎人】

「紫」の一族をと姉を殺した犯人を珠藍大姉と叉梗だと思い込み、二人を殺してしまいます。

このままでは処刑は免れないので地上の海まで逃亡し、オランピアの力で自分を結晶にしてほしいと願います。

生きたまま結晶にするのはかなりの苦痛を伴うため、躊躇しますが「このままではどうぜ処刑されてしまうのだから」と結晶となってオランピアのそばにいることを望みます。

 

そして結晶になった縁ですが、結晶だけでなくオランピアのお腹の中には新しい命が芽生えていました。

その子を育てるために侍女を連れて天女島に帰るという結末になるエンディングです。

 

実は結晶になる前に縁とのつながりを求めてお互い最初で最後のつながりを持ち、子供ができたということなんですが…。

うーん、本人たちだけは幸せなんだろうけどねぇ。

何ともやるせないエンディングだなと思います。

 

また侍女についてですが、このルートでは明かされていませんが確か天女島出身だけど運命の半身を追いかけて天供島に来てしまったという話があったと思います。

確か玄葉ルートでその話があったと思うので、そこでようやく「なぜ侍女ついてくるの?」というのが解決しますよ。

 

 

 

縁ルート バッドエンド【女王蜂】

縁の処刑が決まったしまったルートです。

叉梗がいう通りにすれば縁の処刑を保留にしてくれるというので、それに応じます。

その指示というのが「白の女はどの色と交わっても白しか生まないのか」という実験でした。

 

叉梗に言われるまま、主のいなくなった死菫城の女店主となり多くの男性と交わっていきます。

心は縁のものなのに体はどんどん他人のものになっていくというどうしようもないエンディングです。

オランピアは心から縁を想い、叉梗に従いますが実際は戻ることができない状態にあり、結局いいように実験台にさせられているという何とも後味の悪い内容です。

オランピアは「私が縁を助けてあげる」と心を強くしてこの状況を我慢していますが、もう縁は戻ってこないと知ったら一気に精神崩壊しそうな状況だなと思いましたね。

 

縁ルート ハッピーエンド【眩しい浜辺にて】

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「紫」の一族と姉を死に追いやったのは珠藍大姉と叉梗ではなく、珠藍大姉の亡くなった夫だったという事実が判明します。

珠藍大姉は剥を患い、子供が生めない身体になってしまってからというもの傍若無人の限りを尽くします。

珠藍大姉と縁の姉は仲が良く、よく会っていたため夫に目を付けられある日、襲われてしまいます。

 

精神的に病んでしまった縁の姉は自殺してしまいますが、発覚を恐れた夫が火を放ち一族の大半が巻き込まれる大火事になってしまいました。

珠藍大姉と叉梗は縁の姉を助けに行きましたが、すでに亡くなっていたためせめてもの弔いとして顔にハンカチをかけてあげました。

これのせいで縁は珠藍大姉を犯人だと勘違いしてしまうんですが、実際は全然違っていました。

 

「紫」の一族がいなくなってしまったのは自分が縁の姉と仲良くしていたからだと珠藍大姉は悔やみます。

珠藍大姉っていろんなところで威圧感のあるキャラとして出てきますが、一貫して女性の立場を向上させたいとか、女性にも学びの場を設けてあげたいとか上に立つ者として結構頑張っているんですよね。

ただの嫌味キャラに見せかけてすごく芯の通った素敵な女性だと思います。

 

この事件を機に、黄泉の人たちが地上に上がる機会を作ろうと努力していくことを誓い、みんなでこの島を少しずついい島に変えていこうとします。

そして晴れて縁も地上にやってくることができました。

 

縁は最初「一族のためオランピアとは交配できない」と言っていました。

しかし叉梗の研究により突然変異で生まれた「紫」の子供たちがおり、その子たちが大きくなれば時期に一族を復活させることができるという事実がわかります。

なので縁は配合について気にすることなくオランピアを選びます。

 

 

 

まとめ

途中までドロドロとした展開が多かったルートですが、最後はハッピーに終わってよかったなと思います。

しかしこのルートはいろんな関係性大盛り過ぎて話がとっ散らかってる印象がありますね。

縁は復讐の話と初恋の女の子の話があるんですが、ぶっちゃけどっちかだけでよかったんじゃないかな?とも思います。

それとも復讐相手だけど初恋の女の子でもあるという複雑な心境を中心に書きたかったのかな?

最後の方は全部まとまってよかったのですが、途中いろいろと複雑で情報を整理するのが大変でした。

でも読み応えのあるルートなのでおすすめですよ。