BUSTAFELLOWS(バスタフェロウズ) フルサークル編 クリア後感想【ネタバレあり】
条件を満たすと解放される真相ルート・その1がフルサークル編です。
フルサークル編では作中の謎だった「ルイ・ロペス」とは何なのか?というのが明かされます。
以下、ネタバレを含んだ感想になります。
フルサークル編 全体感想
フルサークル編では作中ずっと謎だった「ルイ・ロペス」など謎の組織について解き明かされます。
ルイ・ロペスとは最初不法入国者たちが集まってできた組織でした。
当初の目的はほぼ人権のなかった不法入国者たちを助けたいという善意から生まれたものでした。
その活動はどんどん広がり、メディアや病院、警察関係者など多くの協力者を得ることになります。
しかし多くの関係者が関わったことでお互いの独自なつながりを持ち、いつしか秘密を共有する関係へと変貌を遂げていきました。
秘密というのはいいことばかりではなく、悪いこともあり不祥事のもみ消しなどもあったようです。
元々ルイ・ロペスは2人の兄弟が中心となり発足しました。
それがテオとアレックスの2人になります。
テオはカルメンさんの恋人で、アレックスはカルメンさんのお店で働く少年…の姿をした青年です。
過去にいろいろとあり、成長が止まってしまっていますが年齢としては立派な大人だそうです。
いつしかこの兄弟からルイ・ロペスを乗っ取ろうと考える人が出てきて、策にはめられ兄弟は同士討ちすることとなりテオは亡くなってしまいました。
そしてこの計画をしたのが検事局のヴォンダで、今回の事件の黒幕となります。
うまく乗っ取りが完了するというところでアクシデントが起きます。
なんとここまでのすべてのシーンをフルサークルというSNSでリアルタイムで動画配信されていたのです。
それをやったのはカルメンさん…実はルイ・ロペスの一員であり、フルサークルの管理人でもあるのです。
リアルタイムに配信された動画は削除することもできず拡散され、ヴォンダの罪の告白などもすべて明るみになってしまったのです。
結局、その後ヴォンダはつかまりこの事件は解決します。
…が、ルイ・ロペスという組織について誰も追及しようとはしませんでした。
それは警察関係者にもルイ・ロペスの会員がおり、深く追求されないよう根回しをしたからです。
今までトップだった兄弟はいなくなってしまい、統率しようとしていたヴォンダもいなくなりました。
しかし、それは些細な事でまたいずれ統率しようとする者が出てくるということ。
またヴォンダのような人物がトップになれば同じような事件が起きるのは明白です。
この話は本当に後味の悪い話で、結局正しく統率しようとする人物が現れない限りはまた同じことが起こってしまうというところがなんだかなぁ…と思ってしまうんですよね。
ヴォンダも自分の信念で正しいことかはさておき、自分の正義を信じてこの事件を起こしたわけで。
それってテウタたちも同じで自分たちの正義のために他人の悪事を暴いていたと思うとルイ・ロペスとテウタたちもやっていることは変わらないということなんですよ。
最後にテウタたちも自分たちの正義を見つめなおしルイ・ロペスのようにならないよう決意を新たに活動していこうと決心をするので、ぜひとも本当に正しいことを見つけられるような活動をしていってほしいですね。
ちなみのこの話ではテウタは誰ともくっついてないので、メンバーの一員として活躍しています。
サスペンスとして続編を考えるならこのエンディングだとやりやすいのではないかなぁと思いますw
誰かとくっついちゃうと続編作りにくくなっちゃうのでねw
バスタフェロウズのいいところは、こういう現代社会の闇みたいな部分をしっかりと書いてあるところだと個人的に思います。
乙女ゲームなんだから夢見させろよ!という意見もあるようですが、実際こういう問題が本当に起こっていると思うといろいろと考えさせられるきっかけになったかなと思いました。